みなさん、こんにちは。2度目の緊急事態宣言発出があり、さらに延長となりそうな気配。何となく気持ちが重くなっていくような気が致します。
さて、本年も【書の教室】師範推挙試験の申し込み時期となりました。申込や受験料などは三月十日が締切です。受験するか否か難しい心境です。
在宅受験で、試験期間は四月中頃の6日間に一斉に実施されます。
昨年の試験日程は、試験課題4/16午前着、作品は21日必着でした。流通の滞りを心配して締切より一日早く届くように提出したのでした。この年は、一点足りずに不合格でした。
昨年の試験時期は一型糖尿病の Tynanという猫の看病をしながらの受験でした。病気がなければ飼い主さんと姉妹ネコ達とともにイギリスへ帰るはずでした。在庫もなくなり輸入も止まり、いつものインスリンが手に入らなくなりました。代替品は彼の命を縮めました。試験が終わるまでは生き延びてくれましたが、約一ヶ月後、5月25日、入院先で亡くなりました。
こんなに早く亡くなってしまうなんて、、、試験前二月頃から、さらには試験課題に取り組む数日間、一日2回のインスリン注射と食事以外はあまり構ってやれませんでした。もっと構ってやれば良かったという後悔があります。
今年、受験するとなれば、慢性腎臓病のはなちゃんと小梅の看病をしながら、となります。小梅はまだ初期なので、すぐに亡くなる心配はありません。心疾患を同時に抱えるはなは、今日明日、旅立つかもしれません。
そのような環境で集中して試験課題に取り組めるのか、まったくわかりません。金銭的な事情も絡んでまいります。受験料二万円と試験にかかる他の費用は(発送手数料、練習用の各種用紙など)私にとりましては気軽な金額ではありません。
また、折り悪くメガネを新調せざるを得なくて、四万円近い出費があったばかりなのです。
はなが亡くなれば火葬費用に三万円ほどかかります。受験料を支払う前に亡くなったなら火葬費用は何とかなります。しかし、受験料を払った後に亡くなると、火葬費用の都合がつかず、はなを燃えるゴミとして処理しなければなりません。
本当にこんなに悩ましいことはありません、はなをとるか試験をとるか。
普段通りに生活することが、にゃんずにとっては好ましい生活です。しかし、試験2ヶ月前くらいから試験が終わるまでは私は「鬼」にならなくてはなりません。
もし、私が鬼に変化している間に死なせてしまったら? 在宅試験中に亡くなったら? 悔やんでも悔やみきれません。もちろん試験どころではなくなります。
申し込み締切の3月10日まで、試験対策の練習を重点的にしつつ、はなの様子をみて決めたいと思います。
私に限らず、あれこれの事情を抱える方の方がずっと多いのだと思います。自分を高めるために誰かを、何かを犠牲にするのは心がひどく痛みます。
師範試験を受験するか否かで悩んでいらっしゃる方々、どうにかこうにか許されるなら受験してご自分の糧となさってください。私の昨年の不合格作品が少なからずお役にたてるかと存じます。
私はもう少し、悩んでみます。
篠村鳳春